今もまだ苦しんでいる東北の方々のことは、おそらく各種メディアからブログ、Twitterにあふれるでしょうから。
2011年3月11日。首都圏にいた僕らは確かに被災者でした。
あの日感じた、近年にない大きさの揺れ。帰宅指示が出ず、結局日が暮れてからの移動は危険だと判断して、会社であかした一夜。
買い出しに行ったコンビニ、スーパーの物資の枯渇具合。食料を求めさまよう僕たちの前に、かならず大量の食料を抱え持ち帰る報道機関で働く人々がいた事。
その日食事の約束をしていた友達と、やっと連絡が取れた時の安堵感。
ずっと話していたいと思ったけど、もっと大事な時に携帯が使えないと困るから、泣く泣く切った電話。
翌朝、帰宅するべく移動して、動いている路線を探して行ったり戻ったりした事。
僕は今日、「大変でしたね、まだまだ大変だと思いますけど、頑張ってください」なんて言いません。
あの日僕らが確かに被災者だったこと。
ただそのことは忘れずにいたいと思います。
ただ、それだけ。と言いつつなんなんですが。
あの数日の間に、佐倉のふるさと静岡県でも比較的大規模な地震がありまして。
ご存じの通り、なのか分かりませんが、静岡県は東海大地震に備えて各種対策が進んでおり、
そのおかげなのか、偶然なのか、単独で発生したらかなり報道されたかもしれない規模の地震だったのですが、けが人数人程度の被害ですみました。
でも、誰も褒めてくれません。
いえ、褒めて欲しいんじゃないんです。
もっと、成功事例について報道すべきなんじゃないかって思うんですよ。対策のモチベーションとして。
ネガティブな被害に関する話題だけじゃなくて、ポジティブな話題。
対策をすれば被害は最小限に抑えられるって、そういう話題も伝えていいんじゃないですかね?みなさん。
そんな事を思いながら。