あ、ネタバレですけど、もう隠さなくてもいいですよね?
現在手元に第4巻までがあるわけですが、魔法少女まどか☆マギカ: Blu-ray完全生産限定版。その帯とケースのキャッチコピーのお話。キャッチコピーとかはもしかしたら通常版と共通かもしれませんけどね。
最近、メディアを買うに至るまでの作品がすごく少ない、行ってレンタルなので、最近の作品はみんなそうなのかもですけれども。昔はね、この、キャッチコピーがなんかあればいい方で、あってもなんかふにゃけてたんですよね……佐倉の記憶が確かなら。
で、まどかマギカはこうです。
- 一巻
- 帯:
それはまだ誰も見たことのない、魔法少女の物語。 - ケース:
それは、彼女の運命を変えてしまうような出会い。
それは。新たなる魔法少女物語の始まり。
- 二巻
- 帯:
何もわかっていなかった。奇跡を望む意味も、その代償も。 - ケース:
あの日胸に抱いたのは、ささやかな希望と憧れ。
訪れたのは、早すぎる別れと拭えない悲しみ。
- 三巻
- 帯:
この手につかみたい未来があった。たとえ、自分を騙してでも。 - ケース:
少女の瞳は、手にするはずだった未来を描く。
たとえそれが、己を騙す嘘であったとしても。
- 四巻
- 帯:
自分へ課した嘘の数だけ、振るう剣先は重くなってゆく。 - ケース:
己を蝕んでゆくのは、自らが抱えた嘘と孤独。
戦いは、彼女の心を浮き彫りにすることを止めない。
一応書影をつけておきます。
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一巻の書影とコピーをあわせてみていただきたいのですが。コピーと本編だけを見ると「彼女の運命を変えてしまうような出会い」は、巴マミ、もしくは、キュゥべえと捉えられると思うんですが。そして「彼女」=まどか、もしくは、さやかと捉えられがちだと思うんですが。実は「暁美ほむらの運命を変えうる最初の(そして最後の)鹿目まどか」との出会いではないのかと思うのですよね、実は。
二巻はまどか、とも、さやかともとれる内容。二巻の帯の「代償」って、この時点で描写されているのは「負ければ死ぬ」ぐらいなんだけど、それどころではないは皆さんおわかりですよね、もう。
三巻四巻はさやかに話がフォーカスしたいわゆる「魔法少女さやか☆マジカ」編なんですが。コピーで(本編で直接描写を避けている)本質を書いてしまっていいのか!というこの驚き。特にケースのコピーは、さやかだけではなくて杏子にもちゃんと当てはまるんですよね……杏子って、利己的に振る舞うことを自分に課すことで心のバランスを保ってきて、自分の原点のような、そして、自分よりももっと不器用なさやかに出会うことで、その「自分のルール」ですら自己欺瞞的であることに気がつかされていくという。
あ、ついでにパッケージイラストの件について。三巻までは、中身とある意味無関係な「魔法少女モノ♡」を装っていたパッケージが、ついに四巻にいたって中身を反映したシリアスな方向に行きましたねえ……とおもいつつ、まどかついに描かれなくなったか……と一瞬思ったら、ちゃんといるのですよ。ほぼ背景だけどw さすがまどかさん抜け目ねえっす。