AKB0048 #4 補足

あまりにもナチュラルだったので気がつかなかったけど、彼方と楚方の父が死んだシーンの、ビーム音と死に様がレイジ・マツモト(厨二的表現)っぽいと思った、佐倉羽織です今晩は。

佐倉の住んでいるところでは、今日の夜、#5が放送されるのですが、#4を繰り返し見ていて、気がついた点とか諸々

この世界では芸能=アイドルであるのはある意味フィクション作品としてはありがちなのかもですが、襲名+実在アイドル母体の存在が、いわゆる今日的な意味での伝統芸能、我々にとっての歌舞伎とか落語とかの位置にアイドルがいるんだなあと、そういうヘンなリアリティーがおもしろいかなあと。きっと伝統芸能であるが故に、オリジナル楽曲しか歌えないとかあるのだろうなあ……。もしかしたら曲を作るという技術は失われているのかもですが。その辺が先聖センセイが生み出す「聖なるリリック」と関係あるのかも知れませんが。と、書いておくとそういう大がかりな路線は否定されて、どんどんある意味生々しい話になっていくのがおもしろいとも言え。

間接情報でアレなんですが、総監督がAKB0048はスポ根アニメだと言っていたそうで。なるほど、流れとか人物配置とかそれでしっくりくるなあと。75期生という仕掛けは、先輩後輩を作ったり、77期生の先にある挫折の可能性を暗示させたりするにはおもしろい仕掛けだなあと。これはスポ根と言うところからも逆算できるかなあとか。というか、こういう宇宙で戦うアイドル物だと、脱落者をつい殉死で片付けたくなりそうだけど、ちゃんと「脱落者」として書いているのはスポ根と考えると好ましいかも。

出典母体である、AKBシステムによるアイドルグループは、それ自身が「グループ内での競争」を内包している閉じた系であるが故に、それを引き継いでおそらくもっと熾烈になっている00において、よくある他のアイドルという形での競合相手を設定せずに済み、「宇宙アイドル協会」とも言える00に所属し、認定されることこそが芸能伝承者となる唯一の手段であるというやはり閉じた系として構築しやすかったのは、アニメーション作品としてのAKB0048にとっては幸いだったのだと思います。

さて、落穂拾い。

センターノヴァという用語。00の中の輝く星であり、スターの中のスターといえる存在ですが、当初想定していた「前田敦子を継ぐ者」がそのままなれるという単純な話でも無く、作品世界中の近年では途絶えているものの、まだ存在していた4年程度前から順にさかのぼると、13代目前田敦子→5代目峯岸みなみ→6代目横山由依→7代目大島優子(現大島優子の2代前)という順(時系列的には逆順)であることが物語上明らかになっているけれども、これは逆に誰を襲名したからと言って、自分に実力が無ければセンターノヴァにはなれないというシビアな面も物語で見せることが可能だと言うことなのかなと。そもそも襲名間隔が数年程度のようなので、襲名した瞬間から先代のファンの期待に応えないといけないという方向も考えられたり。

と言うわけで、今晩放送の#5は、ある程度襲名メンバーにもスポットが当たるようなので、そちら側からどういうアプローチに来るか、楽しみではあります。

AKB0048 #4

うわ……一挙に謎明かしやがった!→流れが整理され、あまりハードな方向には流れないっぽいけど、展開は読めなくなった。というか、途中大きくシナリオ修正があったような気がするなあ、これ。

13代目あっちゃんは、卒業してるのか。
彼方の父はレジスタンスだったのか→オープニングのアレはそこか!

講談社周りも一通り見てみました。

メディアミックスしている話は全部同じ時間軸なのね。で、星歴0041年に12代目前田敦子襲名、本編第一話アバン、0044年には13代目がステージにセンターで立っているので、そしておそらく同じ人の名前は同時には襲名できないから、12代目は3年程度の任期だったと言うことか。前田敦子=センターと自動的にきまるわけでもないとのことなのでその辺はあんまり気にしなくてもいいのかしら。

姉妹確執は一応ピリオド、なのかな?
智恵理は先週までは、みんなとうまくやるつもりはない、だったのが、仲良くなりたいけどなれない、って言う感じになったのかなあ。

ちょっと不安定なところはある気はもちろんするけど、まあ普通に聞けるよね、声優選抜。最近佐倉の耳が肥えていないだけかしら?

あ、今更ですが。挿入歌(のうちの1つ)がその話のキーになっている気がします。で、いろいろ調べている。本来は属性的にも、楽曲知識的にもアイドルマスターでこの検証をすべきだった気もするけど、当時録画機器持ってなかったから途中見逃して終了だったんだよなあ……。

というか。

沢城さん、毎回クレジットされているのは、OP冒頭のナレーションではないか疑惑。本編中でしゃべってないよね?13代目あっちゃん。

AKB0048 #3 感想

声優選抜主役級4人。声優経験者2人はかなり聞ける。岩田華怜嬢と渡辺麻友嬢はうなり声とかそういう汚なめの声がまだ苦手かもしれんね。

お話は流れも落ちもまあ、途中感じた不自然さもだいたいあとから納得できるレベル。

今回もまた挑戦的な(?)シーンが。

まゆゆ(役名)がまゆゆ(声優名)に「あなた、このままじゃ、セレクション、落ちる」と助言とか。

まあ、1話終わった感じですね。いわばセレクション編。1クールだとしてここで1/4。また来週からの展開が楽しみではあります。

AKB0048 #1/#2 感想

こんなに早く1本記事が書けるようになるとは……

#1の内容的な部分のコメントと#2の内容的な部分と背景的な部分のコメント。

#1: 凪沙パパン、オーディション参加に反対する時の理由「芸能弾圧のDES軍に狙われてもおかしくない」芸能管理局課長の台詞じゃなくて、娘を思う父なんだよね。危ないところに行かせたくないという。細かいけど。もしかしたら、こうなるのを見越して歌を禁じたり、ポスターをはがせと言っていたりしたのかなあってね。
「凪沙は?」「まだねてるでしょ?」「そうか」って言う会話もいいよね。絶対にお互いにわかってる気がするよね。

#1はちゃんと3人とも傷ついて、それでもそれを糧にして旅立っていったんだよなあ。

あと、あの線路上で加速していくステーション行きの宇宙船。演出上の必要事項なのかも知れないけど、格好いいし、動力付一輪車で併走するのも燃えるよね。

#2:智恵理。 #1の幼少時代の声は微妙だなあと思ったんだけど、少年の格好をしている所から始まって、「私は、強敵だよ」まで、芸達者というか格好いいというか。そもそも彼女に「オーディションを勝ち抜いてもAKB0048は全員がライバルだ」という台詞を言わせる脚本のセンスがすごいというか。キャラクター的にもなんだかんだ言って凪沙を助けちゃうところが幼なじみのライバルキャラ的な。

#2: はその他研究生(と密航者)もちゃんとキャラ立ちしてたなあ。

みんなで仲良く0048になろう的な方向かと思いつつ、ちゃんとライバル意識があったり、人間ドラマ的な仕込みもばっちり的な。今のところどのようにも進みうるところが、本当に普通に作劇してる感じ。アイドルアニメだからと言って容赦ないというか。

そして、3型まゆゆ。単独にして城であり運動する領地である田村ゆかり姫のローからハイまで使い切る幅があるキャラって言うのもすごい。ついでながら、「たむらゆかり」で変換すると「単独にして城であり運動する領地である田村ゆかり姫」が第1候補のであるうちのATOKはどうなんだ。

あ、神崎鈴子役の秦佐和子嬢が微妙なのはなれていないからかどうなのか。#1の時の渡辺麻友嬢を考えるとまだわからんよね……。いやいいんです。週間AKBとかでみた秦佐和子嬢のキャラわりと好きだし。(←アニメかんけーねー)

まあ、そんなわけで。#3 以降も楽しみですね。オリジナルはやっぱり先が見えないのがいいなあ。

ファーストインプレッション:AKB0048:補足

なんか突然気がついたけど、アバンタイトルのコンサートシーンに出演しているのは、実は「12代目前田敦子」なのでは無いか?その後、彼女に何かがあって、77期星募集サイトには登場していないのではないか?

もしかして、割と早い時点でハードな展開になったりして……。

ファーストインプレッション:AKB0048

秋葉の住民、でした、かな?もはや。佐倉羽織です、こんにちは。

まあ、秋葉の住民ですが、アイドル系は微妙なのですが。

ざっくりと、どういうアキバ系かをご説明します。ちなみに知人にAKBの割と昔からっぽいファンの人がいまして、ちょっといいづらいっぽいことも、実はあるんですが、その辺も正直に。

そもそも、電子パーツの頃からの住人なので。いやまあ、さすがに青果市場時代はお話でしか知らない的なくらいからですかね。(あ、でもフルーツパーラーはよく行ったかも)

メイド喫茶ぐらいまでは、だいたい秋葉のトレンドに乗って身を置いていましたけれども。商業アニメコンテンツがまだ市井のお店では手に入りづらかった時代に、石丸電気のサービス券で仲間内の飲食割り勘精算が出来るぐらいには購入してましたけど、同時期に秋葉で盛んであったアイドル系には流れてなかった感じで。

で、ドンキ・ホーテさんが出来る時に、そのころ割と聞くようになっていた「地下系アイドルが市場に上がってきた様な」感覚でAKBの誕生を横目で見つつ、なんだか並んでる連中が歩道をふさいで不便だなあとか、出待ちの集団が裏のコーヒーショップのテラス席で、商品を買いもしないで席を占有したり、周りにたむろしたりしているおかげでコーヒー飲めないじゃん、とか。どちらかというとネガティブな印象しか無かったのですけれども。

まあそれでも、インディーズ時代の2枚はたしか石丸で買いましたし、しばらくあって、前述の知人と再会後しばらくは、お裾分けをいただいたりしていたのですけれども。メンバーについては全然知識がない的な。そんな感じですね。はい。

片や、アイドルを題材にしたアニメーションに関しては、ハミングバードに始まって、アイドルマスターに至るまで、まあそれなりに見ていたのですが、なぜかマクロスは初代が肌に合わなかったのを引きずって、マクロスF含めて全然見てないとか。

で、今回、予習として、AKB48関連グループの出演番組を、2ヶ月ほどいろいろ見て、いわゆるメディアにでるメンバーは何となく覚えた感じで。

で、ふたを開けてみたら。思った以上に「アニメーションとして本気」だなこれは、と思ったので、継続的に言及すべきかはしばらく見てからにせよ、ひとまず第一話の印象とか、いろいろ書いておこうかなと思った次第です。(以上前文)

さて、ストーリーは謎解きでも無いので(多分)、ページ替えはしないでおくとして。

一話で気がついた点をいくつか。

冒頭のライブシーン。同じ制作会社の前期作品「歌姫絶唱シンフォギア」の冒頭のライブシーンと比べて、きちんと絵として綺麗に処理してるなあ、と言う印象ですね。

歌唱人数が多いので、ステージ(?)上のカットが多いのですが、3Dアニメーション起こしの部分も、振りを数人タイミングをずらしているカットがあったり、大人数で舞台の端に移動するところは、全部動きを変えてあったり、この辺はデータとしては再利用できる気はしますが、これモーション作るの大変だったろうなあと思ったり。

シンフォギアは、会場がUO(高輝度オレンジのサイリューム)で埋まるのですが。これは、演者(の声の担当者)が、水樹奈々なので正しいと言われると正しい気はするのですが、絵的には同じ色であるが故に、同じ動きをしている部分がわかりやすく、まじめに群衆のカットを入れているのは評価できるにせよ力量が追いついていない感じでした。が、AKB0048では、実は群衆はさほど写らないし、動いていないシーンも多いのですが、色とりどりの、しかも「A」「K」「B」「00」などの形をした発光体が絵的には見栄えがしますし、写るシーンは派手にランダム化されているので、印象として残りやすいという。演出の勝利だな、これは、とおもいました。

ゲリラライブではもちろんセンターは13代目前田敦子なのですが、コンサートマスターからの指示は5代目高橋みなみにされているとか、割と細かい部分に配慮が見えました。というか、募集サイトのホログラムに、なぜか現襲名メンバーのうち13代目前田敦子だけいない(しかも、13代目前田敦子役の沢城みゆき嬢は冒頭ナレーションで出演している)とか、キャストクレジットで「ツバサ」とされているコンサートマスターの女性に「5代目高橋みなみ」が「麻里子様」と呼びかけている(しかも髪型が似ている)とか、謎はいっぱいありますが。

さて、本編。ていうか、藍花星(らんかすたー)ですよ旦那。星の建物群のデザインはスチームパンク的。ですよ。

一話の主要登場人物は4人。うち、園智恵理はアバンタイトルのコンサートシーンで幼少期が描かれるだけなので、事実上、本宮凪沙、一条友歌、藍田織音の3名。うち主にフォーカスが当たるのが本宮凪沙なんですが。一条友歌役の佐藤亜美菜嬢、藍田織音役の仲谷明香嬢は声優経験者なので、それなりに安定して(声優的に)聞けるので、本宮凪沙役の岩田華怜嬢が声優と芸能人声優の中間ぐらいの不安定度でもむしろそれが初々しい効果でとどまっているというか。凪沙の母が井上喜久子嬢だったり、父が大川透さんだったり、もちろん襲名メンバーのキャストもよく集めたよな的な豪華さなので。特に凪沙の父はムスカ似の癖に、凪沙のピンチに竜型の宇宙船で助けに来そうだし(謎) あと、声優選抜キャストに端役をやらせてるのはいいと思いました。

あ、そうそう。キャストクレジットが、役のその回での重要度では無くて、出身母体の序列で並んでいるっぽいのもちょっと新鮮だったり。だって、役名のある、かつ、この話の主人公的位置づけの本宮凪沙より、役名なしの少年、オペレーターの方が序列が上とかすごいよね。

てな感じで。

今後はしばらく視聴してみて、琴線に触れるようならまた感想を書いてみるかもしれません。感想を書くまでも無かったとしても、少なくとも最後までは見てもいいかなと思いました。