イヌにしか見えないやつは、たとえ何者であろうとイヌだ。イヌに見えないなら……そういうこった。
Fragments of the story
不思議だ。永遠に続く夏休みなんて、たちの悪い冗談でしかないはずなのに、それ以外の未来が想像できないし、それを本気で望んでいるなんてさ……
ストーリーの断片「アンドロイド」
自分をかばって致命傷を負ったアンドロイドを男性が抱えている
アンドロイド「誠に僭越ながら。我々アンドロイドは、ただ事前の取り決めによりその行動を選択しているのです。だから、もし私に人格のようなものがあるとすれば……それはマスターの心の中に生まれたものなのです。 私はまもなく機能を停止します。けれど、私はあなたの心の中に。だからお別れではありません」
男性「(すこしほほえんで) そうか。その答えもあらかじめ取り決められたものなのだな」
アンドロイド「はい、マスター」
男性「そうか……。俺は、それでもお前を愛している。お前を決して忘れない」
アンドロイド「…………その発言に対する取り決めを検索する余力が今の私にはありません。ですからマスター、私の自身の回答で申し訳ないのですが…………私も愛しています」