TERMINATOR SALVATION

一応ネタバレなしで行きますね。
邦題は「ターミネーター4」なんだけど、個人的には(作劇的に)続きではない気がして、原題の「TERMINATOR SALVATION」の方がしっくりくる。
出来事的には初回3部作(もしくは初期2作)の後日の話なんだけど、ストーリー的にはきっかけとなるサラ・コナー暗殺未遂事件へ刺客が送られる前の話なのでその辺の構成もおもしろいなあとか。
映画としては「近未来戦争物」で「男と男の熱い友情」の物語だなあと。そういう基軸は今までのシリーズにはなかったので、確かに評価は分かれると思う。興行的にどうかもちょっと心配ではある。
でもボクはこの映画は好きだよ。構成に無駄がないというか、はらはらしていって最後泣けて。主軸となる人物が3人いるんだけど、一人の成長、一人の試練の克服、そしてもう一人の贖罪の物語がほどよく合わさっていい感じになっている。アメリカ映画的に「小さい女の子」が、逆転のキーをさりげなくになってるのもいいね。
オタク界隈の人にしかわかってもらえない感覚かもだけど、この作品は「大変よくできた公式二次創作」なんだと思うのですよ。ストーリーとしてのTERMINATORはT2もしくはT3で終わっていて、こちらは新章ないしは外伝のような感じ。1本で終わったら外伝、続きがあれば新章なんだろうねえ。
是非続きをみたい。ちゃんと完結しているので、ストーリー的な続きを見たいというよりは、この世界観の作品をもっと見たい。
でもたぶん、興行的にはだめだめっぽいので、だめなんだろうなあ orz