東北地方太平洋沖地震にあたって

佐倉は東北地方太平洋沖地震の発生時刻には、東京都港区台場の高層オフィスビルにいまして、直接には帰宅難民として一晩余震が続く中、会社でビバークし、翌日の帰宅についても大変時間をかけて行いました。

そして、自宅が静岡県東部にあるので、昨晩の静岡地震も直接食らっております。

地震発生から会社のディザスタリカバリーとか、計画停電関係の作業で忙殺されていて、今日は結局疲れて起きられなかったのでお休みをいただいていますが、大変疲れて眠いのだけれども、うとうとはするけれども眠れない状態ではあります。(いわゆる不眠症状)

人生で、巨大な地震を免震ビルで迎えたのが初めてで、あの船のような気持ち悪い、いままで体験したことのない揺れが一晩中続いたせいで、だいぶ神経をやられていたようです。

でも、これは一種逆説的ではありますが。

昨夜の静岡地震を、あの子供の頃から何回も体験した、大地が直接振動する鋭い揺れを体感することで「なんだ、ただの地震なんだ」と思えるようになり、ちょっと平常心が戻ってきた気がします。

そうなんですよ。これはただの地震なんです。

地震なんでそもそも制御不可能ではありますし、地震としてもいままでに例を見ない規模、期間で余震、連鎖的と思われる地震が起きていますが、これは本当に「単なる地震」なんです。別に天罰でも何でもありません

ですから、その意味では恐れるに足りないと思いました。

そして、付け加えるならば。

昨日の静岡地震ではあまり目立った損害はないという事実。

表層地震で強い揺れのエリアが限定されていたとはいえ、震源に近い富士宮市ですらほとんど被害が出ていないという事実は、静岡県民として我々のしてきたことは間違ってなかったと、そう思えただけでもよかったかなー、と思っています。

まだまだ余震も続きますし、原発の問題もありますので、まだまだ災害としてはプロローグが終わっていない段階なのかもしれません。

でも、きっと乗り越えた先にはすばらしい未来が待っていると信じて。

それぞれの立場で、他人の命と、それよりも少し大事な自分の命を両方大切にしつつ、がんばりましょう。